日本リヒテンシュタイン協会
Japanisch-Liechtensteinische Gesellschaft

 

リヒテンシュタイン侯国と日本国との外交関係(2)

2020年3月11日

 日本とリヒテンシュタイン侯国との友好関係は極めて良好で、互いの国における対日本感情、対リヒテンシュタイン感情も良いと評価できましょう。双方ともに大使館の設置はなくても、民間レベルでの友好・親善を、草の根レベルで展開してきた成果とも言えます。

 2017年、日本国は初代在リヒテンシュタイン侯国名誉総領事(*1)として、ドナート・マルクサー博士(Dr. Donat P. Marxer)を任命しました。マルクサー氏は1992年から1995年までの3年間、侯国に本社がある世界的な企業「ヒルティ社(HILTI)」(*2)の日本法人「日本ヒルティ社」の副社長としての滞日経験があり、現在は侯国で自身の会社を経営するかたわら、政府系機関の重要役職などを兼務しておられ、今後は名誉総領事としての活躍が期待されます。名誉総領事就任後の2018年夏、マルクサー氏は家族共々来日され、当協会では歓迎会を催しました。

(*1)名誉総領事館では、邦人に対する保護などのいわゆる一般業務は行なっていません。侯国内でのパスポート紛失などの案件は、スイスの首都ベルンにある日本大使館が窓口です。

(*2)ヒルティ社(英語サイト)
https://www.hilti.group/content/hilti/CP/XX/en/company/corporate-information/company-profile/company-profile.html

 二国間の国際関係というと、例えばドイツやスイスと日本との間では、相互に大使館を設置している他、「在日商工会議所」の組織などもあり幅広い活動をしています。しかし国の規模が格段に小さいリヒテンシュタイン侯国の場合は、そのような在日商工会議所などはなく、それだけに当協会にはより一層の期待が求められており、こうした活動にご興味のある方には、当協会の会員となることを是非おすすめします。

 40年以上にわたる当協会の活動に対しての評価は高く、協会設立者である植田健嗣が協会の名誉会長に退くと、2011年1月に侯国の元首であるハンス・アーダムII世侯爵より「両国間の友好・親善に多大な寄与をした」とのことで「功労十字勲章」が植田名誉会長に授与されました。同国から日本人に対する初の叙勲でした。

 当協会の活動を支えてくれた現地在住の名誉顧問ハインリッヒ・アウヴェルター氏 (Heinrich Auwärter)に対しては、2016年春、日本国より「旭日中綬章」が授与され、同国人に対する日本よりの初めての叙勲となりました。

侯爵のご著書に進みます。